福島県感染症発生動向調査週報について(福島県 保健福祉部 感染症対策課)
令和７年第１４週（３月３１日～４月６日）の感染症発生動向調査週報について公表します。
県内では伝染性紅斑の流行が続いています。
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症、感染性胃腸炎は前週と比較して減少しましたが、新学期や引っ越しによる人の移動や、歓迎会等で会食の機会が増える時期です。基本的な感染対策徹底の呼び掛けをお願いします。
【伝染性紅斑】《警報》
○第１４週における定点あたり報告数は2.17となり、前週より増加しました。警報は続いています。（警報解除基準：定点あたり1を下回った場合）
○伝染性紅斑はウイルス感染症で、約10日の潜伏期間のあと、発疹が両頬から体・手・足に拡がります。通常、頬に紅斑が出現する7～10日前に風邪様の症状がみられ、この時期に最も多くウイルスが排出されます。
過去に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫や流産を生じる場合があるため注意が必要です。
○予防には、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染対策が有効です。
【インフルエンザ】
○第１４週における定点あたり報告数は1.56となり、前週より減少しました。
○県内ではインフルエンザB型の報告が３分の２を占めています。一度感染した方でも再び感染することがあるため、引き続き基本的な感染対策をお願いします。