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- 【星 賢孝の奥会津だより】只見町「蒲生岳」を背景に走る只見線列車(エス・シー・シー)- 2026.05.18(月) 09:00
【星 賢孝の奥会津だより】只見町「蒲生岳」を背景に走る只見線列車
エス・シー・シー
2026.05.18(月) 09:00
【蒲生岳を背景に走る只見線列車(南会津郡只見町蒲生地内)※2024年5月上旬撮影】[撮影機種:Canon EOS R5、手持ち撮影、絞り優先、シャッター速度1/500、F16、推奨レンズ11~24mm(超広角レンズ)]
年間300日、奥会津やJR只見線の撮影をし続ける郷土写真家・星 賢孝(けんこう)さん。彼だからこそ知る四季折々の“美しき奥会津”をお届け。撮影アドバイスも紹介します。
悠久の刻―巡る季節
山笑みて 紫の風 野に満ちぬ 春ゆく汽車の 影やわらかし…
足元には、カタクリの花。うつむき加減に咲くその姿は、決して華やかではない。さりながら春の光を受けた薄紫の色はひときわ深く、心に沁みてくる。厳しい冬を越え、わずかな一瞬だけ地上に姿を現す小さな命。その儚さ故に確かな季節の訪れを告げてくる。
やがて、遠くからかすかな響きと共に、蒲生岳(がもうだけ)山麓に列車がカーブを描きながら入ってくる。急ぐ事なく、平安の里の呼吸に合わせるように進むその姿は、旅というよりも「帰る」という言葉がよく似合っている。
赤と緑の車体が、春紅葉の色と溶け合い、山の懐へと吸い込まれてゆくその一瞬。風景はゆらめき、そしてまた静寂に帰ってゆく。人の営みと自然の移ろいが互いに主張することなく重なり、悠久の刻を巡り、そして密やかに流れている。
文・写真/星 賢孝
郷土写真家 星 賢孝
奥会津とJR只見線を撮影する郷土写真家。廃村で消滅した只見川の渡し舟「霧幻峡の渡し」を復活。インバウンドでの地域活性化に取り組む。2019年「みんゆう県民大賞ふるさと創世賞」受賞。2020年には写真集「四季彩々」(2019年発行)で福島民報出版文化賞・奨励賞。
◆Information
悠久の刻―巡る季節
住所
【今回の撮影スポット】
南会津郡只見町蒲生地内
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