原郷のこけし群西田記念館（福島市荒井）では、開館30周年を記念して企画展「福島のこけし愛好会コレクション展2025」開催しています。

こけしは、江戸後期に東北の子どもたちの玩具として誕生し、昭和以降はその素朴な美しさから大人の鑑賞品として多くの人々に愛されてきました。特に昭和中期の第二次こけしブーム以降は各地で多くの愛好会が結成され、頒布会や入札、産地への旅行、研究活動など様々な活動が行われるようになりました。

現在、福島県内には主に６つの愛好会があり、それぞれの活動を通してこけしファンを育んでいます。こけしの楽しみ方は幅広く、好きな作者や系統、大きさ、時代で集めたり、温泉や風土と共に味わったり、部屋のインテリアとして飾ったりなど実に多くの楽しみ方があります。

開館30周年を記念して開催している今回の企画展は、県内に拠点を置くこけし愛好会の皆様にご協力をいただき、会員の皆様のコレクションをお借りしてご紹介しています。各愛好会の活動やその歩み、会員の皆様のこけしへの思いに触れることで、こけしが持つ奥深い魅力を感じていただければと存じます。
ぜひ、お出かけください。