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【ふくしま定食部】第89回 節分に飯坂電車で赤鬼に会いに行く。朝風呂と共に愉しむそば定食2

エス・シー・シー

2025.02.02(日) 15:02

第89回「二八更科蕎麦 そばひろ」

『ふくしま定食部』部長・東野
Facebook内で20,000人以上の会員を有する『ふくしま定食部』の部長・東野氏による食べ歩きコラム。東野氏「食堂がかもし出す情緒や風情ごと、そのメニューを多くの人に味わっていただきたいと思います」。

※最初から読む→https://newsr.jp/news/disp.html?id=1264

お盆の上にはざるそばの他、ライスに生卵。さらにはトリプル小鉢にお新香、デザートと充実。

お盆を埋め尽くす、まさに旅館の朝ご飯。

雪帽子のようなとろろかけご飯
艶やかな黄色が映える生卵とギリギリまで迷います
家庭的な味わいが温かい、煮物などの小鉢たち
こだわりのつゆに艶やかな更科そば
「そば定食」温かいかけそばバージョン

更科そばは喉越しも爽やかに、こだわりの鰹だしを配合したつゆが濃すぎないので朝そばにもぴったり。

ひと通りいただいて時計を見ると、計ったように一品料理がオーダー可となる10時に突入。飲み干したビールも影響してか、気付いたら再びメニューを捲っていました。

それではと、飯坂町湯野の角田豆腐店「油あげ焼き」(400円)+玉手商店「ラヂ玉天」(150円)+「福島産地酒呑み比べセット」(1,000円)の福島フルコースにしちゃいます!

「油あげ焼き」+「ラヂ玉天」の“角玉セット”
本日の呑み比べセットは金水晶・いち・会津中将

まずはグラスに3つ、お酒が注がれるのを証人の如く見届けたら、間もなくして油あげ焼きとラヂ玉天の到着です。

さっそく油揚げに箸を入れると、よく焼きカリサクな歯ざわりが最高!口の中に広がる豆腐のコク深い旨みに、大根おろし・ねぎ・生姜の薬味が一切れごとに表情を変えてお酒を誘います。

そして、まるで蕗の薹のようなビジュアルの「ラヂ玉天」は仰天レベルの旨さ!

「火を入れすぎるとゆで卵になるので加減が難しいんですよ」と仰る通り、とろり感を残しつつ、海苔の食感・風味ごと揚げたことで旨みが爆発!これで150円は奇跡。

「ひろすけ旅館」。入り口の提灯にももちろん赤鬼

旅館名の「ひろすけ」は「泣いた赤おに」の作者、浜田広介氏(※)から。

浜田広介…山形県高畠町出身の童話作家で「日本のアンデルセン」とも呼ばれている

オーナーは元々東京の方。飯坂温泉の仕事に携わった際にすっかり温泉街のファンに。その後、ご縁あって旧鯖湖旅館を引き継ぐことになるのですが、或る日、飯坂町茂庭から国道399号線をドライブしていると、鳩峰峠の丘に浜田氏の詩碑「むくどりの碑」を見つけます。

さっそく、浜田氏を調べると「泣いた赤おに」に辿り着き、東京から来たオーナーが飯坂のみなさんと仲良くなりたいという想いが重なったことから、「ひろすけ旅館」とされました。

「飯坂温泉街をもっと盛り上げて行きたいんです。朝からやっている飲食店が少ないので朝6時からの入浴後に立ち寄れるお店を始めました」というオーナーの想いに絵本がオーバーラップして、「ココロノヤサシイ オンセンリョカンノソバヤデス ドナタデモ オイデクダサイ」の立て札を探してしまいました。

新たに湯気を纏ったお客さんが入ってきましたので、そろそろお会計です。心も体も温もって、再び石畳を飯坂温泉駅に向かいましょう。

すっかり良い気分に仕上がって、赤鬼のような顔色になっていないと良いんですが…。

ごちそうさまでした!

◆Information

二八更科蕎麦 そばひろ

住所
福島市飯坂町字湯沢20-1

電話番号
024-593-6248

営業時間
7:00~13:30ラストオーダー(木曜日は10:30~14:00)
※丼もの、一品料理の注文は10:00~

休み
無休

駐車場
6台

リンク
https://www.instagram.com/sobahiro_iizaka/

※最初から読む→https://newsr.jp/news/disp.html?id=1244
※「ふくしま定食部」一覧をみる→https://www.cjnavi.co.jp/section/series/column-fukushima-teisyoku

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