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【アクアマリンふくしま】人気のおだんごのような丸い魚「ナメダンゴ」のふしぎが判明!

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2025.05.12(月) 07:30

ナメダンゴ

アクアマリンふくしまでは、「親潮アイスボックス」で北の海に生息するナメダンゴを展示しています。これまで謎が多かったナメダンゴですが、様々な生態が判明し、英文誌に掲載されましたのでお知らせします。

■掲載論文
Journal of Fish Biology イギリスの魚類学の学術誌*

■公表日
2025年4月

■題名
「ナメダンゴの繁殖行動、発生形態、性的二型についてー水族館での長期研究」
「Reproductive behavior, developmental morphology, and sexual dimorphism in
Taranetz’s lumpsucker, Eumicrotremus taranetzi (Cottoidei: Cyclopteridae)–a long-term
aquarium study」

■経緯
ナメダンゴは、ダンゴウオ科に属し、世界では17属53種が知られています。ダンゴウオの仲間の多くは、雌雄で形が違う特性を持ち(性的二型)、同種なのに雄と雌が別種として名前が付いていた種が多く存在します。今回の飼育研究では、卵から4年以上の水槽内観察を経て、これまで謎だった本種の繁殖生態、雌雄での形の違い(性的二型)の現れる時期や体の部位(15ヶ所)等を初めて明らかにし、その知見の新しさからイギリスの魚類学術誌に掲載されました。

■特徴、 分かったこと
・成魚では、雌の体長が33.7%大きい。
・ダンゴウオ科で一番多くの性的二型の部位(15ヶ所)を確認。
・特に雄は卵保護のため、口が大きく発達。
・卵径は平均2.2mm、卵塊は平均で420粒を含む。
・卵がふ化するまで110日程度(水温2.8℃)かかり、その間、雄が卵を守る。
・体のイボ(骨質突起)は、ふ化約50日後に3つ出現し発達。ふ化約200日後以降、雄は退化し、雌は発達する。
・繁殖行動は、雌で体長約45.0mm、雄で体長約37.0mmから観察された。

* Journal of Fish Biologyは、Fisheries Society of the British Isles の公式ジャーナルであり、魚類生物学に関する国際的な学術誌です。
このジャーナルは、あらゆる水域の魚類に関する研究を掲載し、幅広いテーマを扱っています。

■詳しくはアクアマリンふくしま公式サイトの下記ページをご覧ください
https://www.aquamarine.or.jp/new-animals/taranetzs-lumpsucker2025/

雄は口が大きい!(右)

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〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
TEL 0246-73-2525(開館時間 通常期⇒9:00~17:30 冬季12/1~3/20⇒9:00~17:00)
公式サイト  https://www.aquamarine.or.jp/

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