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2026.03.21(土)

【ふくしまラーメン】二本松のロードサイドに甦る「粉のラーメン」。製粉業の矜持が結晶する名杯

エス・シー・シー

【第4回「二本松ドライブイン 中華蕎麦こばや」】


4回目となる今回は、二本松市の『二本松ドライブイン 中華蕎麦こばや』を採り上げたい。

『こばや』は2015年から約10年間営業してきた福島市松川の地を離れ、2025年12月15日に地域の食堂として長年親しまれてきた『二本松ドライブイン』の跡地へ移転オープン。国道4号沿いに位置する大型店舗で、ラーメン店としては規格外である50席を備える。


そんな『こばや』を率いるのは、二本松の地で140年以上にわたり営業を続ける『木羽屋(こばや)製粉』の五代目でもある廣田店主。

「製粉に関しては、寸分の妥協も許さない」。麺の原料である小麦のイロハを熟知しつつ、製粉から製麺までを一手に担う点に現れている。

2026年3月現在、提供する麺メニューは、煮干しを前面に出した中華そばや、そこに背脂を合わせた1杯など多様なラインアップ。初訪問時に味わっていただきたいのは、『こばや』の原点とでも言うべき「中華そば」。

スープは、動物系素材のうま味に煮干しや節など魚介の滋味を丁寧に重ね合わせた「足し算」タイプ。カエシに福島県内産の醤油を用い、各々の素材の味わいをパズルのように積み上げ、ひとつの形を紡ぎ出す。

「味玉中華そば」(1,100円)

そんなスープに合わせるのが、店主渾身の自家製麺。麺は中細ストレート。自家製麺ならではのしなやかな啜り心地とともに、小麦の香りを素直に感じさせる設計となっている。製粉業の家に生まれた店主ならではの視点が、麺そのものの存在感を具現化されている。

啜り上げた瞬間、麺から立ち上がる艶やかな麦香と、素材の滋養を潤沢に宿したスープの風味が、口の中で一体化。麺とスープが互いの持ち味を引き出しながら均衡を保つ構成は、見事のひと言に尽きる。

昔ながらの街道文化と新しいラーメン文化。本来、交わることがない新旧の文化が廣田店主の手によって出逢い、未知のカルチャーを生み出した。ドライブの最中に立ち寄り、そんな文化と文化の結節点を覗くのもまた、得がたい体験と言えるだろう。



◆Information

二本松ドライブイン 中華蕎麦こばや

住所
二本松市長命60-2

電話番号
0243-24-7160

営業時間
10:30~15:00/17:30~20:00(土・日曜祝日は10:30~18:00)
※各30分前ラストオーダー

休み
毎週水曜日

駐車場
約25台

リンク
https://www.instagram.com/chukasobakobaya71/

ラーメン官僚 かずあっきぃ

ラーメン生涯実食数21,500杯超!!「TRYラーメン大賞」の審査員も務め、日本全国のラーメンを食べ歩く田中一明氏。田中氏おすすめの、福島県内のラーメンを紹介!


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